2020年、飼い猫マロの余命宣告。
2022年、飼い猫ソラの、突然の別れの危機。
この2つの経験が、私の心を救ってくれました。
キジトラのマロは2020年春に余命宣告を受け、その2か月後に亡くなりました。
日々弱っていく姿を見つつ、あと1日、あと1日と願うその期間は、
とても切なく
とても愛おしく
私にとっては忘れられない日々でした。
その2年後の2020年、仲良しの黒猫ソラに病気が見つかりました。
その日のうちに緊急入院。
幸い処置が早く、大事に至らずすぐに退院出来ましたが、処置が遅かったら高い確率で命を落としていたそうです。
その時、こう思いました。
こんなにあっという間に命を落とす可能性があるのなら、
もしかして余命宣告があった方が幸せなのではないだろうか。
気持ちの整理も出来ないまま、たった1日でお別れなんて…。
マロと過ごしたあの愛おしい日々を、
ソラと味わえなかった可能性がある。
余命宣告を告げられた方が、時間を大事にしていたかもしれない。
そう思いました。
余命宣告は神様がくれた、お別れ前の最後の時間。
日々弱っていくマロを看護し、お別れの覚悟を持たせてくれた大切な時間。
今思えばあの時間があったから、私は今幸せなのだと思います。
余命宣告を受け、私と同じ時間を過ごしたお客様はこう言われます。
「介護は全く苦ではなかった。
でも日々弱っていく姿を見るのは辛かった。」
「目も見えず、でも私を探す姿が脳裏に焼き付いて…」
「最後の写真で作って欲しいけれど、今回は元気だった頃の写真でお願いします」
その一つ一つの言葉が私の心に刺さります。
その度にマロとの日々を思い出しながら、皆様の気持ちに寄り添えるよう作品作りをしています。
ペット達からのプレゼント、という気持ちを込めて…。