ペットロス、悲しいのに泣けない、涙が出ない自分

相談

ファンデルワンの三浅です。

糸を編み、ペットの思い出を形にした作品作りをしています。

毎日ペットロスの相談を受けつつ作成していますと、ペットロス克服のヒントが見えてきます。

今日のお話はこちら。

悲しいのに泣けない自分がいた

というご相談です。

 

ペットを亡くしたのに、涙も出ない。

気持ちは悲しいのに、思考がついてこない。

家族は泣いているのに、自分だけが冷静でいた(泣けなかった)。

 

そんな人はいませんか?

そのことで悩んでいませんか?

 

多くの場合は涙があふれて止まらないでしょう。

でも、お客様の中には泣けなかったという人もいらっしゃるのです。

 

泣けずにいる人は意外と多いようです。

 

他人の目を気にしてしまう人。

受け入れられず、泣く事さえできない人。

 

「泣けなかった私は冷たい人間なんだろうか」

とおっしゃっていた人もいました。

 

そう言うご相談を受けた時、私が感じた事をお話ししたいと思います。

 

【ブログ筆者の自己紹介】
お客様のペットロス相談に乗りながら
糸を編んで
メモリアルグッズを作っています

作成シーン

ニットの温もりがうちの子抱いてるみたい(レビューより)

クッション

相談

泣けない自分は冷たい人間?

まずは私のお話しをします。

ペットを何度か見送った事があります。

初めて愛犬を亡くした時、悲しさや辛さに押しつぶされそうでしたが「涙を流して泣いた」という記憶はありません。

今でこそ年齢も重ねて涙もろくなっていますが、当時はまだ若く、精神的にも強かったのかもしれません。

 

少し前の話になるのですがこんな経験がありました。

私はある日、空港の展望台で飛行機を見ていました。

高齢の女性に話しかけられ、色々話し込んでいるうちに、次のように言われました。

「ペットが亡くなった時、悲しすぎて涙も出なかった。
その後何年も引きずったの。
時には大声で泣いて、翌日には元気になる人いるでしょ、あれが信じられない。」

 

私はこのように答えました。

「泣いたから早く元気になれたのだと思います。
泣けないのが一番辛い」

 

その女性は話が出来て良かったと言って、笑顔で搭乗口に向かいました。

詳細はこちら
ペットとの別れが辛い時は泣ける場所を作って、ちゃんと泣く

 

さて、話を戻しましょう。

この話のように、泣けない人は冷たい人でしょうか?

違いますよね。

辛すぎて泣けないという事もあるのです。

 

私も親族のお葬式の時には、寂しさと同時に妙に冷静な自分がいる時があります。

若い頃、父方の祖父母を見送った時は妙に冷静で涙は出ませんでした。

40歳を過ぎて母方の祖母を見送った時、私は涙がぽろぽろと出てきました。

猫を見送った時は、涙はあふれるようにたくさん出てきました。

年齢も関係するのかもしれませんが、周りにどんな人がいたかとか、どういう状況で亡くなったかなども完成しているかもしれません。

理由は分かりませんが、私も同じように泣けない時があるのです。

 

クッションが届き、初めて泣けたお客様

私たちは糸を編み、ペットのお写真そっくりの編み込み模様をデザインし、オリジナルの製品を作っています。

これは我が家のマロのクッションです。

いつも居たソファに置いています。

 

お客様へクッションお届け後に、このように言われる時があります。

 

お別れの時にはただ茫然として、涙も出なかった。
でもクッションが届き、うちの子の顔を見た瞬間に涙があふれて初めて泣きました。
今まで涙を見た事が無い父が、クッションを見て初めて泣いていた。

そういうメールが届くのです。

 

なぜ、後になってから泣くのでしょうか。

泣けないほどの辛い経験。

葬儀や火葬などの準備で気が張っていた。

後日、ふとした瞬間に現状を認識し、涙があふれだす。

そのきっかけは人それぞれだと思いますが私たちの作るオーダーニットがきっかけになることもあるようです。

 

泣けた後は、少し気持ちが楽になるかもしれません。

涙は出なくても、気持ちを整理するきっかけになるのかもしれません。

私たちの作るのはニットクッションですが、本当にお届けしているのはペットとの絆だったり、思い出だったりすると思っています。

 

皆様のお気持ちに寄り添えるよう、これからも作成に励んでいきたいと思います。

作成シーン

糸を編んで作る
ニットクッション

ペットオリジナルクッション

印刷ではない、編み物の風合いや手触り、ぬくもりが届けば幸いです。
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