ペットロスの相談を誰にも出来ない人へ

皆さんはペットロスの辛さを

誰かに相談していますか?

 

誰にも相談できていない人や、

頼る人もいないという人や、

誰かに話したけれど冷たく流された人も

いらっしゃるかもしれません。

 

ペットロスの辛さにはいろいろな理由があります。

もちろんお別れが一番辛いのですが、

このように、誰にも相談できなかったり

自分の気持ちを理解されなかったとき、

ペットロスの辛さはさらに大きく膨らみ

自分の殻に閉じこもってしまうと思うのです。

 

誰か身近な人の優しい一言があるだけで、気持ちが救われることもあります。

 

私は糸を編み、ペットのお写真でメモリアルグッズを作る仕事をしています。

アフターサービス

この頃は、商品お届け後に

「実は亡くなった子です」

と教えて頂くケースが増えてきています。

 

こうやってお話し下さるお客様にとって、この発言は大きな勇気のいる事だったのではないかと思います。

こんな事を言うのは変かな。

ちゃんと受け止めてくれるだろうか。

など、不安もあったでしょう。

 

ご注文時に告白される場合

ご注文の際には、ペットを亡くされたことをお話しくださる方が多いです。

そのお気持ちをお聞きし、ご相談に乗りながら作成させて頂いています。

時には注文前に長文のメールでご相談頂く事もあり、作成時間よりも長い時間を費やしてお返事を書いたりしています。

 

私は皆様のことを考え、出来るだけ寄り添えるように努力しています。

商品お届け後には皆さんが喜んで下さり、お礼のメールやお手紙を頂き、とても大切な仕事をさせて頂いていると感じます。

 

しかし本当に心配になるのは、ペットロスであることを隠してご注文されるお客様です。

ペットロスを隠しての注文

お客様の中には、亡くなったペットであることを隠して注文される方がいらっしゃいます。

おそらく最初はお店の人(私)を信頼は出来ないでしょうし、相談するのが申し訳ないと思っていらっしゃったかもしれません。

 

でもご注文時のメールの文面で、なんとなく「亡くなった子かな?」と感じる時があります。

そのようなお客様には特に丁寧に対応を心がけます。

 

不可能なオーダーを頂く時は、なんとか出来る方法を探したり、代替案をご提案したりします。

不安そうにされている場合は、丁寧にご説明して安心して頂く努力をします。

 

その後デザインの打ち合わせや仕上りの確認、そして作品のお届けまで何度もメールやLINEで連絡させて頂き、徐々に信頼関係が生まれていくように感じます。

 

そうしてお届け後、このように言われます。

「実は亡くなった子で…」

亡くなった時の様子や今の心境などを話して下さいます。

 

このようなお客様は恐らく今までだれにも相談できなかったのでしょう。

職場や友人から理解してもらえなかったり、

時には家族にも話せないという人もいます。

 

そうして徐々に気持ちを自分の心に仕舞い込み、自分だけでなんとか乗り切ろうとしてしまいます。

 

そう言う人の方が、私は心配になるのです。

 

そうしてお届け後にこう言われるのです。

「誰にも相談できずにいました」

「初めて人に話せました」

 

この時、私も辛いですが、少し安心します。

なぜなら、誰かに話すことが出来たらその瞬間から少しずつ気持ちは前向きになれるからです。

 

自分の気持ちをこの世の中の誰か一人でも理解してくれる人がいると頑張れるものです。

 

そして手元には愛するペットのメモリアルグッズがある。

ニットのぬくもりと柔らかさに包まれて思い出を大切にして頂けると幸いです。

 

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三浅俊幸

作者:三浅俊幸

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