ペットの遺影としてご利用頂いています、お写真そっくりのメモリアルグッズです。
作品は編物で作った遺影になります。
皆さんこんにちは、ファンデルワンの三浅です。
我が家にはあちらこちらに写真が飾ってあります。それは亡くなった愛犬の写真です。仕事でペットのオリジナルグッズを作っていますので、サンプルを持ち帰って写真を撮ることもあり、愛犬グッズが家に飾ってある事もあります。
そのひとつひとつに思い出が詰まっていて、今でも愛犬と一緒に暮らしているようです。
さて、本日はペットの遺影を探していて、当店にたどり着いたというお客様のお話をご紹介致します。
ペットの遺影を探して
かわいい写真立ては沢山ありますし、その他お名前や写真が入ったオリジナルグッズもいくつか飾りましたが、何か写真以外の別の形でオリジナルの商品を揃えたかった。色々なサイトを見て回り、たまたま見つけたこの編物の作品を見てこれにしようと決めました。
このようなお客様がいらっしゃいます。編物の作品は珍しいからでしょうか。
またこの商品をご注文される方には繰り返し作成される方もあり、四十九日と一周忌それぞれに別々のお写真で作成される方がいらっしゃいます。
別のお客様では、1匹目のわんちゃんとのお別れの記念にひとつ、その兄弟で2匹目とのお別れの時にもうひとつ作られました。2つ並べて祭壇に飾ってあるそうです。
このようなお客様からご注文が来るたびに私たちも少し寂しい気持ちになるのですが、でもお届け後のお礼のメールを拝見すると作って良かったと思います。
お葬式と四十九日の納骨
一度この遺影を作成させて頂いたお客様から、数日後に別のお写真でご注文を頂くケースがあります。何か不備でもあったのかと思ったのですが皆様が一つ目を気に入り、追加注文下さっているようです。お話を伺うと最初はお葬式でご利用になり、その後もうひとつ飾りたくなって四十九日に合わせて追加で作成されたとの事でした。
別のお客様はお気に入りのお写真がもう一枚あり、その写真でも作りたかったそうです。
四十九日といえば納骨もされると思うのですが、ご家族のお墓に納めるのではなくペット用のお墓をお庭に作ったり、またはご自宅の祭壇に骨壷を置いておくのですが、そこに一緒に並べて置いて下さっているようです。
遺影の作成について
気に入った写真とは
お客様には綺麗なお写真で作成することをお勧めしています。
しかし昔の写真であったりもう撮り直すことが出来ないこと、又は一番気に入っているお写真である事などから、多少鮮明さは欠けてもそのまま作成をご希望の方が多いです。
お写真の画質が悪い場合は出来栄えとしてはぼやけたデザインの作品になってしまいます。それでも飼い主さまにとっては掛け替えの無い一瞬を切り撮った一枚。大変喜んでいただきました。
ペットメモリアルグッズの作成に適した写真とはを合わせてご覧下さい。
綺麗な作品を作る努力は当然続けていきますが、本当の意味でお客様に寄り添えるものというのは綺麗さよりもお客様の思い出を大切にした商品なのかもしれません。
この遺影に関してはそのように思うことが多々あります。
昔の写真で作成
古いお写真でのご依頼もあります。携帯電話(フューチャーフォン)で撮った低画素の写真や、色あせた古い写真などでの作成依頼です。その場合も予め鮮明に描けないことをご了承頂いた上でご注文をお受けしています。
遺影のデザインは手描きで行っていますので多少の粗さはカバーできます。何年も前に亡くなったペットが忘れられないというお客様からのご要望が多いです。
遺影を作成するまでの経緯
我が家の愛犬が天国へ渡ったとき、世間ではまだペットの祭壇を飾るという習慣はごく稀なことでした。
その為オリジナルのグッズなども市販品も販売されておらず、我が家では写真立てに写真を飾り、印刷した写真をアルバムに収めて飾る程度でした。
そんな状況でしたので、私たちは当初はペットの遺影を作成するということも考えておらず、編物の技術でオリジナルのグッズが作れるという意識しか持っていませんでした。しかしお客様から「遺影にしたい」とか、「祭壇に飾るものを作って欲しい」とか、「お供えの品を作りたい」などのご意見を頂き、こちらのボードを作成するようになったのです。
遺影の役割
私は愛犬が亡くなって何年も経ってから祭壇を飾りましたが、その時初めて遺影にはとても大きな役割があることに気付きました。
ひとつは自分の心の整理をつけること。そしてもうひとつ、これからも家の中にペットの居場所を作ってあげることです。
天国にいったはずの愛犬ですが、こうやって家の中に居場所を作ってあげることでなんだか今でもそこに愛犬ムックがいるみたいです。
自然に話しかけてあげることも出来ますし、この子が帰ってくる場所としても役立ちそうです。
こんなに安心するものなんですね。
自分の心の居場所のような気持ちにもなりました。
泣きながらお礼を言われるお客さまの気持ちが分かった気がします。
悲しみを隠して生活されている方も多いと思いますが、自分の心の居場所として祭壇を飾ることをお勧め致します。
祭壇を飾るタイミング
ペットの祭壇を作りたいと思っても、亡くなったばかりの時は深い悲しみに包まれます。
最初は写真を飾るのでさえためらう人もいます。
そのような時は無理に行動に起こさないほうが良い場合もあります。
私たちも経験がありますが、家の中がとても静かになり、たまに思い出しては泣いてしまう。
そんな日が何日も続きました。
でも、時間が経てば私たちの心は少しずつ元気になって行きます。
そして、数年が経った頃にはいつの間にか笑って話せるようになっていました。
このタイミングで、思い出の品を作ってみるのも良いかもしれません。
愛犬ムックと天国のお友達
このオリジナルボードをお寺に持って行き、愛犬の四十九日や一周忌の法事の時に飾りたいという方もいらっしゃいます。
私たちはお寺で拝んでもらうことはしませんでしたが、亡くなった愛犬ムックは合同慰霊碑に入れてもらっているので年に一度お寺の和尚さんがお経を上げてくれます。
その時は広い駐車場が満車になり、近くの道路(駐車可能スペース)も車で埋まるほどの人が集まります。
ムックも友達がたくさんいてちっとも寂しくなさそうです。
その時にペット達の遺影を持ってくる方もたくさんいらっしゃいますよ。
皆さんにとって家族同然、いや家族以上の存在だということが良く分かります。
我が家の猫達
今ウチにいる猫たちもいつか同じ場所で眠るのですね。。。
寂しいことですが、私は自分が大きな病気をしたこともあり、命について考える機会をもらいました。
飼い犬のムックが天国へいった時はただ悲しいだけでしたが、今はそれを受け入れることが出来ます。
猫たちが死んでしまったらその時は悲しみに包まれるのでしょうが、同時に今までありがとう、天国で楽しく生き続けてねと言えるような気がします。
(その時はきっと猛烈に悲しいでしょうけど。。。)
後悔しないために
ペットと死に分かれた後、後悔しないよう今出来るだけの事を猫たちにしてやろうと思っています。
と言っても、遊ぶこと、エサやトイレの世話、あとはなるべくストレスのない環境を作ってやることくらいですけどね^^
我がまま息子、でも優しい甘えん坊のマロ。