我が家のマロです。
2020年7月に天国へ旅立ちました。
5月に病気が見つかり、通院や入院、自宅での点滴を繰り返し、たった2か月で私のもとを去りました。
その2か月間で急に食欲が落ち、水もあまり飲まず、どんどん痩せていくマロを見るのは辛かったです。
我慢強い子で苦しそうな表情はほとんど見せませんでした。
しかし点滴をした後は目に見えるように元気そうになっていました。
やはり苦しい時も我慢していたのかな。。。
病死?それとも餓死?
私たちの仕事はメモリアルグッズの作成ですが、毎日のようにペットロスの相談にも乗っています。
お客様からご注文の時に、話をお伺いしています。
そして、時々このように言われることがあります。
「うちの子は病死だったのか、それとも何も食べられずに餓死したんじゃないだろうか」
そして悩んでおられます。
あの子は本当はとても苦しかったのではないか・・・と。
そんな話を聞いていると、ウチの猫も同じようにお腹を空かせていたはずだと気づかされます。
最後は餌の匂いを嗅いで、食べたくても食べられなかった様子。
辛かったのか。。。
悩んでも答えは見つかりません。
空腹は苦ではない?
私は病気で、1週間何も食べられなかったときがあります。
育ち盛りの高校生の時でした。
ずっと点滴をしてもらい、体重も10キロ落ちました。
でもすごくお腹がすいているのに、苦ではありませんでした。
体力の衰えは感じましたけど。
動物は、特に野生動物は空腹にらえられるように出来ているはずだと思います。
いつでも食べ物があるという保証はありません。
生きるのに必死です。
そして、ウチの猫も点滴をしていましたから、お腹は空いていても栄養は取れていたと思われます。
そんな風に自分を納得させるのも、大事な事かと・・・。
食べたがっている子に食事を与えなかったのであれば虐待になり、餓死したのかもしれません。
でも、食べられる環境を整えていたのであれば、ペット自身が「食べない」という選択をしたのです。
たとえ餓死でも。たとえ病死でも。
あの子(ペット)を餓死させた。
そう悩んでいる人がいます。
でも介護や看病を放棄したわけではないし、ちゃんと餌は与えていたはず。
食べなかったのは本人で、食べないという判断をしたのです。
その原因が病気や老衰だったのです。
どうか自分を責めるのは止めて下さいね。
お腹いっぱいで旅立つばかりが幸せではありません。
お腹に何か入っていると、消化にエネルギーを使い、あなたと一緒にいる時間が短くなったかもしれません。
彼らはそれを知っていたのでしょう。
無駄なエネルギーを使わない為にペット達には「あえて食べない」という選択もあったのだろうと想像します。