家族や友達がペットを亡くした時、元気付けてあげる方法はあるでしょうか。
寄り添ってあげたい気持ちはあるけれど、具体的に何をして良いのかは難しいです。
そこで今回は、言葉に出来ない思いを贈り物で伝える方法をご紹介します。
今回お届けする記事は『お悔やみギフトの注意点とアドバイス』です。
ペットロスの人への贈り物はどんな物があるでしょうか。
また、ペットを亡くした人へ贈り物をする時にはどんな事に気をつけたら良いでしょうか。
目次
贈り物で元気になった人たち
ペットを亡くした人に何か贈り物をすると、元気になってくれる場合が多いです。
その理由は、
「自分を支えてくれる人の存在」
だったり、
「自分の気持ちを分ってくれる人の存在」
つまり「あなたの存在」に気付くからです。
「お悔やみの贈り物をしたい。」
そう思う皆様に共通する願いは、相手の人に元気になって欲しいという事だと思います。
そして相手の人の支えになってあげたいという気持ちだと思います。
私たちはそんな贈り物を作る仕事をしています。
こちらはペットロスで苦しむ妹さんに贈られたブランケットです。
愛犬をモデルにして、作成させて頂きました。
贈り物による気持ちの変化
ペットロスの人に贈り物をするとなぜ元気になるのでしょうか?
ペットロスで苦しむ人の中には、周りの人に気持ちを理解されず悩んでいる人もいます。
そんな時に周りにいる皆さんが支えてあげると、とても心強く感じてくれるでしょう。
贈り物をしてあげると、自分は一人ではないと気付くのです。
そして悲しみを共有してくれる人の存在を嬉しく思うのです。
読んでほしい記事:
うちの子オーダーグッズをプレゼントされ、一緒に悲しんでくれる人の存在に気付けた
ペットロスの人に贈り物をする時の注意点
贈り物は相手の気持ちを考えて
こちらはお客様の作品で、猫ちゃんを亡くされたご友人への贈り物として注文されたクッションです。3匹のうち1匹が亡くなり、寂しさを紛らわせるための贈り物としてご利用頂きました。
ペットとの別れを偲んで贈り物をする場合、相手の状況によってお勧めの商品は変わってきます。
多くの場合は涙を流して喜ばれると思いますが、もしも酷いペットロスに陥っている場合や精神的に不安定になっている時は、そのプレゼントが悲しみを大きくさせてしまうこともあります。
ある日当店へお客様がいらっしゃった時、このクッションを作りたいのだけれど旦那様が絶対に泣くから思い出の物は作れないと仰っていました。
私たちも愛犬を亡くした経験がありペットを亡くされた方のお気持ちは分かりますので、ペットロスのプレゼントとしてご注文を頂くのが当初はとても複雑な気持ちでした。
悲しさを思い出させてしまうのではないか、又はまだ気持ちの整理が出来ていなかったら返って失礼にあたらないだろうか・・・など思っていたのです。しかし、お客様には大変喜んで頂けているようで、受取人様から直接お礼のご連絡を頂くこともあります。
先ほどご紹介したお客様も後日クッションを作成されて、旦那様にも大変喜んで頂けたようです。
同じ辛さを感じているご家族やとても親しいお付き合いのお友達だからこそ、相手の気持ちも分かり、メモリアルグッズを贈るのでしょう。元気になってほしいという応援の気持ちが届くよう私たちも作成に励んでいます。
参考記事:相手の人が元気になったプレゼント
メモリアルグッズをプレゼントするタイミング
ペットを亡くした人へメモリアルグッズを贈るタイミングはとても難しいと思います。相手がどの程度悲しんでいるか、どの程度元気なのかで変わってくるからです。相手の様子を見ながら慎重に検討してみて下さい。
当店の場合はペットを亡くしてすぐに贈る場合には一日でも早く届けて欲しいと言われます。または相手の方の誕生日やクリスマス等にプレゼントされるケースもあります。
詳しくはメモリアルグッズをプレゼントするタイミングをご覧下さい。
寂しくても明るく元気に振舞っている人がいます。そんな時こそ気持ちに沿った贈り物が出来ると良いですね。
お悔やみギフトの価格
ファンデルワン(当店)で作るオーダーグッズはニット製品ですので、決して安くはありません。
そのため、贈り先様は恋人や家族、また親友など、親密な関係の相手が多いようです。
きっとお値段に関係なく助けてあげたい気持ちの方が大きいのだと思います。
しかし、相手によっては高額なものを贈ると重く感じられることもあるかもしれません。
普段からあまり付き合いのない相手に贈ってしまうと、
「こんな高額な物を頂いてしまって…」
と感じさせてはいけません。
気持は嬉しいけれど、受け取らないわけにはいかないし、お返しもしなければという心配をさせてしまうでしょう。
助けてあげたいという気持ちがあるかもしれませんが、相手との関係性もちゃんと考えておきましょう。
その他のおすすめプレゼント
当店で作っている物以外で、どのような物があるかご紹介します。
祭壇に飾る花や写真立てなど
もし祭壇を設けていらっしゃるならお供え出来る物が良いでしょう。かわいいお花は励ましにもなりますし、写真立てを贈ってあげれば祭壇に飾ってもらえます。家族の愛犬や愛猫であれば写真もたくさんあるでしょうから、それらを印刷して写真立てに入れてあげると喜ばれると思います。
写真を飾るのさえ辛いという人もいらっしゃいますので相手の方の様子を伺ってから何を贈るか判断するのが良いでしょう。
写真アルバム、写真集
ご家族であればペットの写真はたくさん撮ってあると思います。それらを印刷し、一冊のアルバムを作ってみませんか?出来ればコメントを入れたり、飼い主さんがコメントを書く欄も用意してあげてください。
関連記事:ペットの写真を印刷し、アルバムを作り、コメントを書く
また、写真集もお勧めです。
これは私たちが作ったフォトブックです。カメラのキタムラさんで作ってもらいました。
印刷した写真を貼り付けるアルバムとは違い、ちゃんと製本されますので高級感が増します。
文字や短い文章を入れることも出来ますので、思い出の場所やその時の気持ちを書いてあげても良いですね!特に家族で飼っていたペットの場合は誕生日などの記念日を入れたり、始めて家に来た日の写真を入れてあげると更に思い出深くなると思います。
ぬいぐるみ
このトイプードルはとてもリアルに見えますが、実はぬいぐるみです。体や腕の質感、毛並みまでもリアルです。
写真を使ったオーダーメイドもありますが、それらは高額になります。このトイプードルは既製品で6,000円くらいで買ったものですので、お友達へのプレゼントとしても良いと思います☆
ちなみに、高額になりますがお勧めのぬいぐるみ作家さんはアトリエクチュールさんです。
遺品をリメイクした物
遺品を何に加工したり、持ち歩けるようにしてみてはいかがでしょうか。ペットの毛でストラップを作ったり、遺骨をカプセルに入れてペンダントにしたりすることが出来ますし、使っていた首輪やお洋服などをDIYで加工してキーホルダーなどを作る方もいらっしゃるようです。
これは我が家の猫の首輪ですが、猫が旅立った時にはこの首輪でストラップを作りたいと考えています。
関連記事:ペットの形見を残すアイデア集
ペットお悔やみギフトとして使われている例をご紹介
当店のお客様がどのような場面でメモリアルギフトを贈っているかご紹介します。
ペットが亡くなるたびに注文されるお客様
何度もご注文下さるお客様が何名かいらっしゃいますのでご利用目的を伺ってみました。
すると、『ペットを亡くされたお友達への贈り物です』と教えて下さいました。
その方は保護犬の里親募集の活動をされていて、里親さんとはその後も連絡を取り合っているそうです。引き取り手の少ない成犬を引き渡すことが多く、また保護犬は寿命が短い事もあるそうで、愛犬とのお別れに出会う場面も多くなるそうです。
贈り先様からも好評で、その方から追加注文を頂くこともあります。
お勧め商品:何度もご利用になられる場合はお値段も抑え目のひざ掛けハーフが良く使われています。
ペットをきっかけに知り合った友達がペットロスになった時
ペットをきっかけにして知り合った交友関係の皆さんはお互いにプレゼントを贈り合うこともあるようです。誕生日に贈る人もいれば、亡くなった時のメモリアルグッズとして贈る人もいらっしゃいます。
亡くなった時の贈り物にご利用頂く場合は、お互いにかなり親しい関係である事が多いようです。悩みを聞きあったり、家族や恋人同士であったり、相手の気持ちが良く分かる間柄のようです。
心がデリケートになっている時期ですので贈り物をしても良いのか、またそのタイミングはいつが良いのか、ちゃんとお気使いされていらっしゃるようです。
同じ悩みを分かち合う友達がペットを亡くした時に贈る物
お電話で、プレゼントのご様子をお話してくださるお客様をご紹介します。
今回プレゼントを贈る相手の人とは猫ちゃんをきっかけに知り合ったそうです。お互いに子供がいなく、猫ちゃんがわが子のような存在だそう。ご自身もご友人も親の介護や自分の病気などが重なっていて境遇がよく似ているそうで、お互いの猫の話をするのが楽しみだとお話して下さいました。誕生日には猫グッズを贈り合う仲だったそうですが、相手の猫ちゃんが亡くなり、何かしてあげたかったとネット検索をいているうちに当店を見つけて下さりすぐにお電話を下さったそうです。
それから何年も経ちますが、命日にクッションやひざ掛け等をご注文下さる年があります。
ペットを亡くした人へのクリスマスプレゼント
ワンちゃんを亡くされたというお友達へのプレゼントに使われたケースをご紹介します。
友達数名でクリスマスパーティーを企画し、友達の家に集まる事にしたそうです。その時にワンちゃんを亡くした友達に、皆さんからのサプライズプレゼントにしたいとの事でオリジナルクッションをご注文下さいました。
遠方に住む家族や恋人がペットロスになった時の贈り物
誰かに傍にいてもらったり話を聞いてもらったりすると元気も出てきますが、遠方に住んでいる場合はすぐに会う事は出来ないと思います。
メールや電話で精神的距離は近くなりましたが、会うことが出来ないというお客様からは何か贈り物をしてあげたかったと言われます。
お気持ちが届くよう、私たちも頑張っています。
お客様の声
ご家族へのメモリアルプレゼントとしてのご注文下さった方からはお届け後にお礼のメールを頂く割合が高くなります。レビューに投稿して下さった内容をご紹介致します。
2015 年 7 月 23 日 10:53 AM
この度は、お世話になりました。
愛犬を亡くして落ち込んでいた妹への誕生日プレゼントという事で、急でしたが日にちも間に合いおかげ様で素敵なBDとなりました。
確認の為にブランケットの箱を開けた瞬間、渡す側の私がすでに涙涙でした。
ニットがとても温かい気持ちにしてくれたのだと思います。
そして妹も、ニットでできたリボンの足跡マークを見て「もしかして?フェアリ(愛犬)?」と言いながら開ける前から涙涙で、開けてからは母と私と妹とで涙涙でした。
すごく喜んでくれて「大切にするね」と話してくれました。
素敵なプレゼントができた事を嬉しく思います。
本当にありがとうございました。
また機会があればよろしくお願い致します
素敵なクッションをありがとうございました。
娘の誕生日プレゼントに贈りました。
16年半を共にすごした家族のルクが亡くなり、直ぐにクッションを依頼しました。まだ悲しみも癒えてないのに早いかな?とも思いましたが、老犬介護仕様だった家が、日に日に人間仕様に変わりゆく中で、ルクを増やしてあげたかったのです。
クッションを見た娘は「ルクだ〜」と泣きました。私も泣きました。
娘はルクを抱くようにクッションを抱いています。
本当に素敵なプレゼントをありがとうございました。
2019年11月30日
17年間一緒に生きてきた愛犬が天国に旅立ちました。家族みんなペットロスになっていたのですが、特に母は相当なショックを受けていたので少しでも形に残るもの、悲しみを和らげられるものを贈りたいと思い注文しました。
箱を開けた瞬間本当に驚き、愛犬が帰ってきてくれたようで感動しました。
クリスマスまで待ちきれず、クリスマスプレゼントだと伝えて両親に渡しました。
両親に渡したらやっぱり家族みんなで泣いてしまい、クッションの優しい感じや抱きしめた時の柔らかさが何となくポンタに似ていて、まるでそこにポンタがいるようでずっと眺めてしまいます。
家族みんなの一生の宝物になりました。
大切にして、一緒に暮らしていきたいと思います。
本当にありがとうございました!!
交際相手の愛犬が亡くなり、私にできることはないかたくさん悩んで注文させていただき、相手も相手の家族も本当に喜んでもらえました!
ほんとうに感謝でいっぱいです。
メモリアルギフトを贈ると元気になってくれる理由
お客様の作品をお作りしていて分かってきたことがあります。それは、悲しい気持ちを誰かに分かってもらえると立ち直りが早いという事。
メモリアルギフトをもらった人は「私の悲しみを分かってくれている」と感じてくれます。
自分は1人じゃない、私のことをちゃんと見てくれている、そう感じることで元気を取り戻す事が出来ます。
お届け後は涙を流すほど喜ばれるようです。涙は心を浄化させると聞いたことがありますが、皆さんの心が少しでも楽になれれば幸いです。
言葉と言う贈り物
ペットを亡くした人へ出来ることは、贈り物だけではありません。優しい言葉を掛けてあげることも大事な事ですし、それだけで心が救われたり楽になったりするときもあります。泣いている相手にどんな言葉を掛けてあげたらよいか、何か元気付けてあげる贈り物はないか、ペットを亡くした人にかけてあげる言葉のページを参考にして見てください。
メモリアルの贈り物は泣ける場所を提供してあげる事でもある
周りの方は、ただ傍にるだけで良いのかもしれません。
出来るならば、話を聞くだけで良いのかもしれません。
思い出の写真を見たり、一緒に遊んだ話や好きだったオモチャの話しや、お気に入りのお洋服の話しを聞いてあげて下さい。
私達はメモリアルグッズを作る仕事をしています。
メモリアルグッズの役割は、もしかしたら飼い主さんが泣ける場所を作ってあげる事なのかもしれないと思うようになりました。
その泣ける時間を、皆さんが作ってあげてください。
最初は悲しいと思います。その悲しむ時間がたいせつなのだと気付きました。
そして時間が経てば少しずつ笑顔を取り戻すようになって来るでしょう。
それは悲しい気持ちが無くなったのではなく、悲しみと一緒に生きていく準備が整った時だと思うのです。
メモリアルグッズは心に開いた穴を埋めるお手伝いなのかもしれません。
いっぱい泣いた後は、いっぱい笑おうね。
その方が天国のペット達も喜ぶと思うのです。
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