私達が糸を編んで作るペットのメモリアルグッズ。
コロナ禍以降、お客様のご利用目的に変化が見られます。
その一つが、ペットを亡くされた高齢者への贈り物としてのご利用です。
皆様の状況を紹介しつつ、ペットを亡くされた高齢者へのケアの重要性を考えてみました。
ペットを亡くした高齢者への対応
お客様はペットを亡くされたおじいちゃん、おばあちゃんへ贈り物をされています。
皆様から寄せられるメールにはこのようにかからています。
まさに切実な状況、家族やご親戚を気遣う思いが伝わってきます。
恒例になってペットを亡くすことは、わが子や孫に先立たれるような思いだそうです。
私の義母も70歳を超えて一人暮らしですが、愛犬のチワワを亡くした時に妻は数日の間実家へ戻っていました。
病気がちなワンちゃんで気を付けていたのですが、様態が急変して数日のうちに亡くなりました。私も猫を見送った時を思い出したりして、数日間は3人で寂しい日々を過ごしました。
義母は一人暮らしですし、コロナ禍で近所との付き合いも減っています。
お盆や正月に子供や孫たち親戚が集まることもなくなった今、様々な状況が重なりとても寂しいと言っていました。
幸い、私達夫婦が近くに住んでいましたので良かったです。
しかしお客様の中には一人で過ごしているというおばあちゃんに贈りたいという方もいらっしゃいます。
お届け後に、直接当店へ電話をくださる方もいます。
長電話になりますが、一人暮らしでペットを亡くし、自分にとっては一番身近な家族だったと言われます。
そのような状況をお話下さり、コロナ感染の影響をこんなところにも感じているこの頃です。
家族や近所の人のケアの重要性
私の近所でも高齢化や、独居老人のお宅が多くなってきました。
隣の家のおじさんは、私を見る度に話し相手とばかりに声をかけてきます。
私も近所の人との会話を大事にしていて、色々な情報(ワクチン情報、公民館情報など)の入手源にもなっています。
ご子息が県外在住ですので、コロナ以降は全く帰って来ていないそうです。
寂しいと言っていました。
このような状況でペットを亡くした人達はどうやって自分の心を保てばいいでしょうか。
きっと寂しさや不安で押しつぶされそうになっている事と思います。
そんな時に子供や孫から贈り物を届けてもらえるのがとても嬉しいようです。
コロナさえ無ければ年に数回でも会えていたかもしれませんが、今の状況の深刻さを痛感しています。
ペットを亡くした高齢者に出来る事、してあげたい事
コロナ禍で高齢者も孤立しやすい状況が続いていると思います。
若い人ならSNSで誰かと繋がっている感覚を持てますが、高齢者が積極的にSNSをすることは少ないでしょう。
誰とも会わない、誰ともしゃべらない、これでは老化が更に進むのではないかと心配されます。
メールやメッセージもあまり使わない高齢者もいるでしょう。
私の母もスマホはただ持っているだけで、ほとんど使っていません。
電話をかけても出ない人もいます。
振り込め詐欺が怖いですし、家族や知人からの連絡は全てスマホにかかってきます。
そこで、お手紙を書いてみてはいかがでしょうか。
直筆で文字を書き、切手を貼って、たまにはそういう心温まる連絡方法を取ってみませんか?
普段会わないおばあちゃんに急に電話をするのは恥ずかしいかもしれません。
もっとも、私の祖母は認知症になり私のことも分かりません。
そんな場合は飼っていたペットの写真を添えて、お手紙なんて送ってあげると喜んでくれると思います。
自分は一人ではない。
子供や孫がちゃんと私を気遣ってくれている。
そう思ってもらう事で元気になってくれると思います。