我が家のお話しです。
妻の誕生日。
お祝いの準備。
楽しいはずの日。
その日の朝、猫が亡くなりました。
私は糸を編み、ペットのメモリアルグッズを編み物で作る仕事をしています。
そのためお客様からペットが亡くなった状況を聞きながら製作依頼を受けることもあります。
お客様からも、時々相談されるのですが、自分や家族の誕生日当日にペットが亡くなるということはよくある事のようなのです。
今日の記事は、家族の誕生日にペットが亡くなる事について感じた事を書いてみます。
先ほどもご紹介しましたが、私は以前、マロと言う名の猫を飼っていました。
写真右のキジトラ猫です。
我慢強くて無口でしたが、やさしくて甘え上手な猫でした。
彼が亡くなったのは、妻の誕生日当日の朝でした。
お祝いの準備をしていましたが、妻も私もそれどころではありませんでした。
火葬の準備、今後の事、気持ちの整理、
何も手につかず、お祝いも後日する事にして、まずはマロを温かく見送ることに専念しました。
ペットが家族の誕生日前(又は当日)に亡くなる理由
お客様から時々このように言われます。
以前はそんな偶然もあるのかと思っていました。
しかし、まさか我が家でも同じようになるとは想像もしていませんでした。
実際のところ、飼い主さんの誕生日の当日(又は近く)にペットが亡くなることは案外多いのかもしれません。
そんなお話を聞いているうちに、私はこう思うようになりました。
マロは病気が見つかり、2か月で亡くなりました。
私達が誕生日の話をしていたのを聞いていたのかもしれません。
お客様のご家庭でも同じような事が起きているのではないでしょうか。
ペットは飼い主の気持ちを良く分かっていると言われます。
皆さんの会話をちゃんと理解しているのかもしれませんね。
そう思って頑張って生きてくれたのかもしれません。
お客様そんなお話をして差し上げると少し喜んで下さいます。
こんな会話でお客様が喜んでくれれば私も嬉しいです。
クッションを作るのはもちろん大切な仕事です。
でも、私は物作りと同時に、お客様の相談をちゃんと聞くことを大切にしています。
製作時間は削られますが、お話を聞き、相談に乗り、少しでもお気持ちの支えになれるよう対応する。
そうすると、亡くなったのはご自身の誕生日だったことを教えて下さる人もいます。
クッションはもしかしたらペットからのプレゼントだったのかもしれません。
こういうお話をさせて頂いているから、頑張って綺麗な作品を作らなきゃと感じることが出来るのだと思います。
ペットが早くおうちに帰れますように。
少し遅れた誕生日プレゼントが、早く届きますよに。
お客様がペットたちを想う気持ちが、ペットたちに届きますように。
そんな願いを込めつつ、今日も糸を編んでいます。
こちらが糸を編んで作る、ニットクッション
特別な誕生日プレゼント
商品をお届けする時、メッセージカードを同封するというサービスを提供しています。
(イメージ)
メールでメッセージをお預かりし、写真入りの便箋に入力して商品に同封いたします。
内容は極力読まないようにしていますが、入力の際に誤字等が無いように文章を確認します。
その中に、ペットの葬儀などで誕生日が過ぎてしまった事や、お祝いできなかった事などが書かれています。
我が家と同じ状況だったのかなと感じずにはいられません。
お急ぎコースでのご依頼ではなくても、早くお届けしてあげたいという気持ちが生まれます。
皆さんの温かい気持ちが作品を生むのだと思います。
モデル:我が家のマロです。
メモリアルグッズがペットロスの支えになったお話し