当店のお客様の中には、どちらかと言うとペットの死を受け入れられないという人が多いのですが、中には家族皆さんが納得していて既に前を向いて歩き出しているという前向きなご家族もいらっしゃいます。
本日はそんなkさまご家族のエピソードをご紹介します。
家族も納得、大往生の猫
我が家は昔からペット家族で、子供の頃からたくさんの犬や猫を飼ってきました。
今は実家で母と私がダックスを、姉夫婦はマルチーズ、妹は1人暮らしで猫を飼っています。
小さい頃から動物の死を目の当たりにしていて、その度に言いようの無い悲しさや寂しさを経験してきました。
私が高校2年の時、我が家で一番の長生きだった猫のチロが亡くなりました。
この子は私が生まれる前から家にいたらしく、正確な年齢は不詳ですがもう20歳が近い事になります。
大きな病気もせず少しずつ弱っていき、寿命が近い事は感じていました。
そのチロが亡くなった時の話をしたいと思います。
ペットとの別れは何度経験しても慣れる物ではなく、その度にその子ならではの辛さがあります。
しかし、なぜかチロの時は家族みんなが少し優しい感じになりました。
もう死が近いことを皆が知っていましたし、「悲しい」と言うよりは、「ありがとう」とか「天国で元気でね」といったような前向きな感情に包まれていました。
チロを見送った霊園からの帰り道、静かな車内で父が、喫茶店にでも寄っていこうかと言いました。
私たちは普段は食べないパフェやケーキなど皆が好きなものを食べました。チロと暮らせた日々を思い出しながら会話は弾み、私は珍しく学校の話をしたり、母は私が小さかった頃のチロとの思い出話をしたり、久しぶりに家族と喋った気がしました。
そして私は、チロが拾ってきた子猫だった事も初めて知りました。
なぜか一番印象に残っている子です。
今飼っている子たちもいつかは私たちの元を去っていくでしょう。
それまでの時間を大切にしたいです。
このページの内容について
このページではお客様から寄せられた体験談や、今悩んでいる人へのアドバイスなどをご紹介しています。
当店でペットのお写真でオリジナルグッズを作っている関係で、ペットを亡くされたご自身のお気持ちや家族の状況を聞かせていただく機会があります。
今回は家族に不思議な幸せを残して去っていったチロちゃんのお話でした。
長い間お世話になったお礼に、皆さんに優しい気持ちを残して旅立ったのかもしれませんね。