愛犬を亡くして一年が経とうとしているお客様。なくなった当初は何も手につかなかったけれど、1年が経ち心も落ち着いてきたそうです。今では写真を使ったオリジナルグッズを揃えつつ、当時のことを明るい気持ちで思い出せるようになったそうです。
長かったようで、早かった一年
愛犬エリーがなくなってちょうど一年が経ちました。
最後は脚が立たずに自分でトイレができず、オムツをつけていたのですが、おそらく他の方も同じだと思いますが部屋を良く汚してしまっていました。
それらの世話を一瞬でも面倒だと感じた自分が恥ずかしく、情けなく、エリーに申し訳無い気持ちでいっぱいでした。
エリーに謝る事もできず、 永遠に続く後悔に押しつぶされそうになりました。世間から自分ひとりが取り外されたような真っ暗な気持ちでした。何も手につかず、一日がとても長かった。
しかし、一ヶ月、二ヶ月と月日が流れるにつれて、少しずつ気持ちも変わってきました。一年経った今、申し訳無い気持ちも多少はありますが、今では楽しかったことを思い出すほうが多くなりました。
写真を見ても悲しくなりませんし、当時を鮮明に思い出して今でもすぐ傍にいるような気がします。エリーもきっと自分を憎んではいないと感じられるようになりました。
この一年は長かったような、短かったような、不思議な時間が流れています。
タンスの上に写真を飾り、お気に入りのおもちゃを置き、毎日挨拶しています。手を合わせるというより、話しかけている感じです。
一周忌の過ごし方
お墓参り
先日エリーの一周忌を迎えました。
少し前から、一周忌には何をしようかと考えていて、人によってはお寺で拝んでもらったりする人もいるようですが、自分はそこまで信心深くも泣く、遺骨も既に合同のお墓に納骨してもらっていますし、特に何かする予定もありませんでした。
他の人がどのように過ごしているか調べてみたのですが、人によってはお墓参りをして、和尚さんに拝んでもらったりしているようですね。
エリーの一周忌は平日でしたので、お墓参りは前の週末に行きました。と言っても、月に数回行っていますので特に特別な事をした感じは無いのですが、いつもよりエリーが近くに来てくれていた気持ちがしました。
墓参りの帰りに、よく遊んだ川原に寄ってみました。
すると犬の散歩をしている人がいました。
うちの子とは似ていないわんちゃんでしたが、ちょっとウルッと来てしまい、すぐに帰りました。
アルバム整理
家に帰り、しばらく何も手に付きませんでしたが、写真を見ているうちに何となく写真アルバムを作ってみようと思いました。
日にこの作業がとても良かったので、他の皆さんにもお勧めします。
私はカメラの趣味帰り、写真を時々写真屋さんで印刷してもらっていました。今まで撮っていた写真は束ねたまま封筒に入れてあったので、それらを一枚ずつアルバムの中にいれて、コメントを付けて思い出のアルバムを一冊作りました。
コメントを入れるたびにエリーに話しかけているような気持ちになりましたし、写真を撮った時のことを鮮明に思い出したり、中には「こんな写真あったっけ?」と思うようなものもあり(笑)ちょっと新鮮な気分になれました。
何も手に付かない時間でしたが、写真整理はとても楽しかったです。
日常が戻ってきた
一周忌が終わり、数日が経ってある事に気がつきました。それは、いつの間にか日常が戻ってきていたと言うことです。
エリーが亡くなった時やその後しばらくの間は世間から取り残されたような、1人ボッチになったような気持ちでいました。
でも、一周忌をきっかけにエリーと向き合うことができ、いつの間にかエリーがいた頃と同じような気持ちで生活していた事に気がつきました。
一年という節目を向かえ、気持ちの整理も出来、これから前を向いて頑張っていけそうです。
そしてそこにはいつもエリーが傍にいて、一緒に歩いていけるような気持ちになっています。