ファンデルワンの三浅です。
糸を編み、ペットの思い出を形にした作品作りをしています。
毎日ペットロスの相談を受けつつ作成していますと、最後の看取り中ですというご相談を頂くこともあります。
私も同じく看取りを経験したこともあり、このコーナー(看取り中にしてほしい事)を作り、皆様に今しておいてほしい事をお話ししています。
今日のお話は
というお話です。
当たり前のように感じるかもしれませんが、とても重要なことだと思っています。
看取り中のお客様の声
私が看取りの相談を受ける時、お客様は今の辛さをお話し下さいます。
その内容から辛い気持ちがにじみ出ていることもありますし、
壮絶な介護状況の人もいます。
ペットは目も見えない、耳も聞こえない、じっとしていたかと思えば歩き出して壁にぶつかる…
その介護疲れで私に助けを求めて下さっているのかもしれません。
しかし私は獣医でもないし、シッターでもないし、知識も資格もありません。
ただ編み物が出来るだけです。
私に出来ることはお話をお聞きしながら作品を作る事だけですが、
お話を聞くだけでも楽になったと言って下さる方は多いです。
でも、楽になってまた介護をする時間に戻り、また辛くなる。
そういう事に私は少し違和感を感じる時があります。
ペットの介護は幸せな時間
ペットの介護、確かに辛いと思います。
しかし、同時に幸せな時間だとも思うのです。
こちらは我が家のマロ。
日に日に痩せていき、見るのも辛い日々でしたが、同時にとても愛おしく私にとっては大切な日々でもありました。
お客様にも同じように感じてほしい。
生きている今を幸せだと思ってほしいのです。
亡くなった時、おそらく今より辛い気持ちになるでしょう。
生きていた時、もっと幸せを感じていたかったと思うかもしれません。
あの頃に戻りたいと思うかもしれません。
その希望を今叶えてもらっていると思って下さい。
神様がくれた時間です。
過去(生きていたころ)へのタイムスリップが今なんだと思えば…
別のお客様の中には、昨日まで元気だったペットが突然亡くなったという方もいらっしゃいます。
もっと○○出来ると思っていた。
あと10年一緒に入れると思っていた。
そういわれます。
でも、看取り中の人は、あと1日、あと1日、その日々を認識することが出来ます。
看取り中の時間はそう長くは続きません。
最期の日が来るまで、残りわずかしかありません。
どうか、今の時間の幸せを感じて下さい。
一緒にいられる時間に幸せを感じて下さい。
笑顔で過ごそう
私はマロと一緒にいる時、出来るだけ笑顔で過ごしました。
辛い日々でしたが、私よりマロの方が辛かったはず。
彼を安心させてあげたくて、彼と目が合えば微笑んで、おいでと言って抱いてあげました。
日ごとに軽くなっていくマロでしたが、とてもかわいかった。
そして愛してあげた。
今の時間は残り僅か。
こうしてあげられるのもあと少し。
その間を涙で過ごすのではなく笑顔で過ごそう。
私はそう思い、毎日を過ごしていました。
自宅での点滴の時にはいろんな話をしてあげました。
ごはんやトイレの場所も、無理なく行ける場所に移動してあげました。
マロが亡くなってもうすぐ5年になります。
この仕事のお影で、今でも毎日マロを思い出します。
こうして思い出しながらマロの記事を書いていると、看病していた日々は本当に愛おしい日々だったことを思い出します。
皆さまにもいつか将来同じように感じてほしいと思います。