ファンデルワンでは編み物の作品を作っています。
こちらはニットブランケット
私は編み物をしながらこんなことを考えています。
「早くおうちに帰れるように…」
ペット達の中には亡くなった子も多いです。
もう20年近く前の事。
お客様とデザインの打ち合わせをしていると、あるお客様がこう言われました。
「うちに帰って来るのを楽しみにしています。
久しぶりに前向きな気持ちになりました」
久しぶりに前向きな気持ちになりました」
愛犬を亡くされてずっと誰にも言えず、一人で寂しい日々を送っていたそうです。
同様のお客様はとても多いです。
「久しぶりに前向きな気持ちに…」と言われた時、私はとても嬉しかった。
元気になって下さったと思いました。
そして、とても大事なことをしていると感じました。
私が作った編み物で、前向きな気持ちになれる人がいるんだと思いました。
初めてこの言葉を聞いた日から何年も経ちます。
何回も、何回も、同じ言葉を聞いています。
その言葉を聞きながら私はペットの写真で思い出のニット製品を作っています。
これはただのクッションやブランケットではない。
お客様にとっては大切な思い出であり、
前向きになれる切っ掛けであり、
ペット達との絆である。
それをお届けするのが私の役割。
そして、早くおうちに帰らせてあげたい。
そんな気持ちになったお客様の言葉でした。
それから約20年。
その間、私自身もペットを亡くし、ペットロスを経験し、お客様の気持ちが自分事として分かるようになりました。
大切に、大切に、お話しを聞きながら、作成しています。
前向きな気持ちになって頂けるよう、寄り添いながら。
ニットのクッション