私たちは作品作りを通して、毎日ペットロスの相談もお聞きしています。
その中で分かって来た、ペットロス克服のアドバイスをご紹介しています。
今回ご紹介するのは、小さな事がきっかけでペットロスから立ち直れたという人たちです。
悲しみを理解してくれる人の存在
私はペットロスの克服には、気持ちを理解してくれる人の存在がとても大切だと感じています。
私も同じ経験があり、妻の一言でとても救われました。
あるお客様(60代女性)は、愛犬の死をきっかけに気持ちが落ち込み何日も泣いていたところ、家族(夫)から辛い言葉をかけられたそうです。
きっとそのご家族も悲しみを乗り越えようと頑張っていたのでしょうが、いつまでも泣いててはいけないという気持ちが焦りに繋がり、本心とは違う言葉が出てしまったのだと思います。
でも誤解は簡単には解けません。
そんな時、その女性はネットで当店のクッションを見つけてご注文して下さいました。
慣れないネット通販で、何度か電話で問合せして下さり、作成もスムーズに出来ました。
その後、なんとその家族がプレゼントとして代金を払ってくれたそうです。
自分に冷たい事を言っていた家族が…。
泣きながら電話して来て下さいました。
クッションが私の誤解を解いてくれたと。
誤解を解いてくれたのはクッションではなく、きっとクッションに描かれたワンちゃんでしょう。
誰かの支えがあると、気持ちは前向きになれます。
クッションはその為のきっかけなのかもしれません。
寂しさは消えなくても元気になれる
ペットが亡くなった寂しさは一生消えません。
これはお客様から頂いた言葉。
でも、クッションがあれば頑張れると言われます。
お客様の中には時々こういう人がいます。
寂しさは愛していた証。
だから消えなくて良い。
この寂しさが大きければ大きいほど、私は幸せになれる。
哲学的な感じもしますが、言われてみて私も同感でした。
その時、今井美樹さんの「PRIDE」という歌を思い出しました。
歌詞にこうあります。
『だけど今はあなたへの愛こそが私のプライド』
寂しくても、それを背負って、生きていけそうな気がします。
寂しさはペットを愛していた証。そう言って下さった時、言葉にならない気持ちに包まれました。初めて自分の気持ちを認めてもらえた気がしました。家族や友人から泣かないでと言われ、私は泣くことも許されないのかと思って、一人真っ暗な中にいました。でも店長さんのこの言葉でどれだけ救われたか。
クッションももちろん素敵でしたが、何よりファンデルワンさんとの出会いが私の宝物です。
寂しさは消えなくて良い。愛した証だから…
私の仕事
こんなことを考えながら、私は作品作りをしています。
こんな気持ちがお客様のもとへ届いているかどうかは分かりませんが、ペット達との絆、愛情、幸せな気持ち、それらを編み物でお届け出来るのが私の幸せです。
ニット作家:三浅俊幸
愛犬をニットでデザインしていると、「作って欲しい」という声が多く、ネットで製作依頼を受けるようになりました。ペットを亡くされた方や、まだ元気なペット達の写真でご自宅用はもちろんプレゼント等にもご利用頂いています。